飛ぶまで刺す

 

 

何かをして何も起こらなかった時、飛ぶ可能性は上がっている。

オードリー若林の書いた「社会人大学人見知り学部卒業見込」はすでに何度か読み返している。自意識過剰でひねくれ者のわたしにとって共感できる部分が多い。「穴だらけ」でのこの一行にはハッとさせられた。人生で試行錯誤していく様を黒ひげ危機一発に例えている。穴がたくさん開いている。剣を刺しても何も起こらない。でも確実に、黒ひげくん人形を飛ばす穴がどこかにある。剣を刺し続けることで、飛ぶ確率が上がっている。

何かアクションを起こした時、何も起こらないことが多い。でもそれはアクションに意味がなかったというわけではない。穴は着実に減っている。とにかく穴を減らしていくしかない。一番はじめに刺した穴が黒ひげくん人形を飛ばすかもしれない。一番最後かもしれない。進んでいる実感が持てなくても、自分の行動によって確実に、進歩していると信じて穴を減らし続けていく。うまくいかないときこの言葉を思い出し噛み締めて、また前を向きます。